弁護士は交渉上手
弁護士というのは、過去の判例を調べたり、六法全書から依頼された案件に適した法律を探したりと、とても地味な事務作業をする職業です。
しかし、裁判所の法廷に立って理路整然と主張したり、多くの争いをまとめたりと、交渉力が必要とされる職業でもあります。
私は消費者金融業者に勤務していた頃、多くの弁護士と任意整理や過払い金返還請求などの件で和解交渉を行ってきましたが、中にはとんでもなく交渉上手な弁護士が何人もいました。
私もそうした交渉を生業としていましたので、一般の人よりは幾分は交渉には自信を持っていましたが、それでも相手が交渉上手な弁護士になるとタジタジとなることもしばしばありました。
電話交渉ではとても太刀打ちできないというときには、ファックスでしか交渉しませんと伝えることもあったほどです。
和解交渉では、どちらにもそれぞれの言い分があり、うまく折り合っていかなくてはいけません。
交渉上手な弁護士が相手だと、いつのまにか相手のペースになってしまい、気づいたときには債務者側にとても有利な条件で和解してしまうこともあります。
弁護士にはいろいろなタイプや債務整理に得意不得意がありますが、基本的には弁護士は交渉上手だと思います。
中には、交渉下手で頭がカチカチな弁護士もいましたが、そうした弁護士は少数だと思います。と、言うよりも、交渉上手か頭が固くて交渉にならないかのどちらかに別れると思います。
依頼するなら、交渉上手な弁護士のほうが良いというのは、言うまでもありませんね。