カエサルの話
借金が払えなくなっても、とても気が楽になる話をしたいと思います。
カエサルという名前を聞いたことがない人もいるかもしれませんが、カエサルとはジュリアス・シーザーのことです。
カエサルは古代ローマ帝国の英雄ですが、何と彼は大借金王だったのです。
カエサルは特にお金持ちというわけではありませんでしたが、借金を積み重ねることで大きくなっていったという人物なのです。
古代ローマでは日本と同じように民主主義でした。そのため、いかに多くの支持者を集めるかが大切だったわけですが、カエサルはお金を借りてどんどん公共事業を行っていったのです。
公共事業を自費で行えば人気がでるのは当たり前ですよね。さらに、カエサルは出世払いということで、全然返済をしませんでした。
もちろん、債権者からは督促をされましたが、カエサルはお金がないから返せないと言い、返してほしければもっと自分にお金を貸して出世させろと逆に要求したのです。
お金を返してもらわなければ損をしてしまいますので、債権者たちはどんどんカエサルお金を貸していくのです。
そして、そうした資産家の後ろ盾を得たカエサルは、大借金王にもかかわらずどんどん出世していって頂点にたどり着いたわけなのです。
借金を力に変えたカエサルは凄いと思います。借金というのは、どちらかと言えば借りた側が絶対に有利だと思います。債権者に対して弱みを握っているようなものですからね。