残額が少ないところには一括払い
自力で任意整理する場合でも、弁護士や司法書士に任意整理を依頼する場合でも、残額が少ないところには一括払いをしたほうが良いと思います。
毎月返済するというのは、債務者にとっては結構負担になると思います。銀行振り込みで支払わなければいけない貸金業者であれば、振り込み手数料だけでも馬鹿にならないと思います。
それに、1件でも早く借金を完済すれば、それだけ精神的にも楽なると思います。残額が少ない貸金業者が10件中3件あるなら、その3つを一括で完済してしまえば、残りの借入は7件です。
10件と7件とでは、気持ちも随分違いますよね。
それから、一括払いというのは、貸金業者にとってはとても魅力的な和解条件になります。60回払いと一括払いなら、誰だって一括払いが良いに決まっています。
長期分割払いは債権の回収に時間がかかりますし、その間の管理費も高くなります。途中で債務者に何かあると、その時点で回収ができなくなることもあります。
おそらく、総支払額10万円で60回払いよりも、8万円の一括払いのほうが良いとする貸金業者のほうが多いのではないでしょうか。
そのため、一括払いを条件に、支払額の減額を貸金業者に認めさせることができると思います。しかも、残額が少ないということは、貸金業者としてもそれほど時間をかけては交渉してきません。
5万円が4万円になろうが金額的には大差なく、それよりも、100万円を120万円にする交渉に力を入れるということです。金額が少ない案件は、さっさと和解してしまうことが多いのです。
残額が少ないところに一括払いするメリットはいろいろとありますので、ぜひ実践してください。