取引履歴を開示しない相手には
任意整理で1番厄介なのは、間違いなく貸金業者に全取引履歴の開示をさせることだと思います。昔に比べれば、素直に開示してくれる貸金業者が随分増えたと思いますが、まだまだ全部の貸金業者とはいきません。
貸金業者は顧客からの開示請求があれば、それに応じなければいけないと法律で決められています。開示しなければ厳しい罰則もありますので、普通に考えれば開示するはずです。
でも、貸金業者というのはなかなか自分達にとってマイナスになることはしたがらない体質があり、このことはすべての業界の企業に言えることかもしれませんが、もう少し何とかならないものかと思ってしまいます。
貸金業者の言い訳で1番多いのは、すでに破棄しているや紛失した、探すのに時間がかかるといったものだと思います。
嘘か本当か債務者側で調べることは不可能なので、その真偽を確かめようがありませんが、概ね真っ赤な嘘だと思っても良いと思います。
全取引履歴を開示しない相手に対しては、強い姿勢で対応するのが良いと思います。彼らは甘やかされればどんどん甘えてくる体質なので、厳しく対処しましょう。
取引履歴を開示しない貸金業者は、金融庁に報告しましょう。もしくは、開示までの期日を定め、期日を過ぎれば金融庁に報告すると、貸金業者につきつけましょう。
金融庁は報告を受けると、近年ではすぐに動いてくれますので、ダラダラと無駄に時間を過ごすこともないと思います。