連携不足が招いた評価
消費者金融業界は、はっきり言って世間から社会悪と思われています。弱者である貧困層から高利をむしり取って破綻させる、ハイエナのような存在だと考えられています。
こうした消費者金融イコール社会悪という図式が成立しているために、政府は消費者金融に貸出や回収行為についての相当な規制を強いることになったのです。
消費者金融イコール社会悪となぜなったのかは、いろいろな意見があると思いますが、消費者金融業界がとても閉鎖的な業界であったことが、その1つの原因ではないかと思います。
消費者金融業界は、その市場を拡大させる段階において、他の業界や団体などとは一切連携を図らなかった業界です。一匹狼と言っても良い業界で、今さら銀行などと連携しても遅いとも言えると思います。
消費者金融がもっと早く銀行や他の業界、団体と連携を図っていれば、これほど社会から非難される業界にはなっていなかったと思います。
消費者金融業界は少し前まではずっと右肩上がりの成長を続けていました。そのときに寄ってきた業界や団体もあったはずですが、自分たちだけが儲けようとして遠ざけてきたのです。
そして、そうした行為が今の消費者金融業界の立場を微妙なものにしているのだと思います。お金をもっともほしい人達に貸してあげる消費者金融というものは、本来とても社会貢献の高い業種だと思います。
社会貢献のことは考えず、後先考えずに利益至上主義に突っ走ってきたツケが、今きているとも言えると思います。