昔の取引で過払い金が高額に
大昔に借金を返済していたが、返済期間が3年ぐらいだから過払い金はないと、そんな勝手な判断はやめましょう。
取引が大昔であるほど、過払い金が高額になる可能性が大変大きくなります。
現在では、過払い金が発生するには5年から7年が一応の目途になっていますが、大昔の分に関しては、返済期間が3年でも過払い金が発生している可能性がとても高くなります。
現在、貸金業者が営業している上限金利は年率29.20%になります。これは出資法で定められている上限金利になりますが、この29.20%というのは平成12年の6月からの上限金利になります。
それ以前の出資法の上限金利は、年率40.004%という今では信じられないぐらい高金利になります。さらに遡っていけば、上限金利が年率100%を超えていた時代もあるのです。
利息制限法で定める上限金利は、今も昔も融資額が10万円未満で年率20%、10万円以上100万円未満で年率18%、100万円以上で年率15%になります。
つまり、大昔に返済を続けていた人は、1回の返済でより多く払いすぎていたことになります。そのため、返済期間が3年から5年程度でも過払い金が発生している可能性が高く、その上過払い金が高額になります。
年率29.20%になる以前に借金を返済していた人については、5年以上で過払い金がある可能性が出てくるという物差しは当てはまらず、5年も返済を続けていたのなら、過払い金の発生は当然で、尚且つその金額が高額になると思います。