悪質弁護士と結託して時間差攻撃
自己破産する前に消費者金融から借りられるだけ借り、それを弁護士費用に充てる悪質なケースがあります。
弁護士の受任日が消費者金融から借り入れた日の直後の場合、消費者金融は黙ってはいません。
弁護士に初めて相談した日が受任日になることは少ないです。最初は無料相談や相談料を支払って、簡単な相談をするのが普通です。
弁護士に受任してもらうには着手金としてまとまったお金が必要になりますが、返済に窮している多重債務者が簡単に準備できるものではないですよね。
受任日が消費者金融から借り入れた日の直後の場合、借りる前から弁護士に相談して債務整理を検討していたとこは疑いようがありません。
もしかしたら、弁護士の指示でお金を借りたのかとも思ってしまいます。最新の借入日と受任日が近いときには、受任した弁護士に消費者金融が文句を言うのはごく自然ですよね。
しかし、そうした消費者金融の声をかわしきれなくなった悪質弁護士は、債務整理の直前に借入れした消費者金融に対して、その後3カ月ほど支払をするという行動に出ます。
もちろん、支払をするのは債務者です。そして、受任日をずらすのです。A社とB社の受任日は1月1日、でも、1月1日に借入れしたC社とD社の受任日は4月30日とするといった感じです。
これは姑息であり、非常に悪質です。債務者はわけもわからずに悪質弁護士の言いなりになっているのかもしれませんが、考えればおかしいことはわかるでしょう。
たとえ数カ月返済をしたからといって、これから債務整理をする予定の人が消費者金融からお金を借りる行為は許されません。裏技でも何でもなく詐欺になりますので、覚えておいてください。