居留守を使う顧客
長期延滞顧客の常套手段は、ずばり「居留守」になります。長期延滞者でまったく連絡が取れない人には、もう訪問回収しかありません。
しかし、その訪問回収で居留守を使われることが非常に多いのです。督促担当者なら腹を立てないはずはないですよね。
訪問時、呼び出しのベルを押しても誰もでてきません。携帯電話から自宅の電話を鳴らしても、家の中から呼び出し音がするだけです。
通知をドアポストに入れて帰るのですが、わざと返った振りをして、その場から離れます。しばらく様子を窺っていると、家の中から物音がして窓から外を確認する債務者に出会うことができます。
居留守を使われることが多いので、訪問時にはこうしたテクニックも用いられています。わざわざ訪問したのですから、無駄足で終わりたくないという気持ちですね。
居留守を発見すると、まず「払え」ではなく、「なぜ居留守を使うのか?」になることは想像どおりです。担当者にもよりますが、かなりの剣幕になることもあるでしょう。
督促担当者は返済できないことに対しては怒りませんが、居留守に対してはとても怒ります。よく覚えておきましょう。
居留守を使う気持ちはわからなくはありませんが、手段としては間違いです。居留守では現状から抜け出せないばかりか、さらに悪化するだけです。
訪問されたら思い切って姿を現し、現在の状況を話して返済について相談するのが良いでしょう。実際に対面して泣きつかれれば、普通の人なら力になろうとしますよね。