実は親が払っていた?
ずっと延滞することなく支払いをしてきたある顧客の入金が、あるとき確認できなくなりました。
連絡先は自宅電話になり、家族と同居とのことです。優良顧客ですし、3日間一応待ってみました。しかし、入金はありません。
顧客は若いサラリーマン男性になり、自宅に電話してもいないことはわかっていますが、自宅に電話するしかありませんので、電話してみます。
案の定、お母さんが出ました。本人は会社に言っているとのことで、社名は名乗らずに個人名で電話依頼をします。
しかし、その後も入金や連絡がありません。返済期日から1週間になりましたので、請求書を自宅に発送します。でも、その後も本人からの入金はおろか連絡もありません。
もう一度自宅に電話をしてみます。お母さんが出ます。もう一度電話依頼をしようとしたところ、お母さんが「もしかして金融屋さん?」と言ってきました。
こちらが返答に困っていると、「お金を借りたのは本人だけど、あの子、返済する気がないから、今までずっと私が返済してきた」とのことでした。
今回はどうしてもお金が準備できなくて、次回に2カ月分まとめて入金するつもりだったと言うのです。
かなりのダメ息子のようで、借金をしても返済はいつもお母さんがパート代から出しているとのことです。息子が作った借金で、金融屋さんには迷惑をかけられないというのです。
こうしたケースは意外と多いです。子供が返済をしないまたはできなくなり、代わりに親が返済をしていくのです。
別に未成年者に貸しているわけではありませんし、仕事をしていれば返済できるはずです。甘やかした親が悪いとも言えますが、成人したならしっかりと自分のことには責任を持ってもらいたいものです。