替え玉で詐欺
消費者金融が受ける詐欺被害で多いのは、「替え玉」です。例えば、保証人の替え玉です。本人に返済能力がない場合には保証人を依頼するのが普通です。
申込者の母親が公務員だとしましょう。消費者金融は貸付の条件として申込者の母親を保証人にすることを提示します。
でも、申込者の母親がこれを拒否することもありますよね。申込者としては融資が受けられませんので困ってしまいます。
そこで、誰かを自分の母親の替え玉にするのです。後は住民票でも持って一緒に来店すれば良いだけです。
本人に自分の母親だと言われれば、消費者金融はまず疑いません。まあ、実際の母親の歳とその替え玉の女性の歳が余程離れていれば疑いますが、そうでなければ気づきません。
まんまと替え玉を使って融資を受けた後は、お金を返さずにどこかに逃げてしまえば良いわけです。
後から本人の連れてきたのが偽物だと気がついても、もう後の祭りです。本物の母親はまったく知らない話になりますので、返済を求めるわけにもいきませんよね。
他にも、電話で申し込みをするとき、替え玉を用意して自分の夫の名前を騙らせるケースもあります。
こうして替え玉を使ってお金を借り、その後にまったく返済をしないで逃げるというのは悪質です。こうした悪い人は消費者金融1社だけではなく、複数の申し込みをして借りられるだけ借りて行方不明になります。
そのため、消費者金融でも信用情報で他社への申込件数が異常に多い場合には、警戒をするようにしているのです。