警察から照会状がくる
消費者金融で仕事をしていると、警察から電話がかかってくることがあります。警察が消費者金融に連絡をしてくるのは、逮捕した容疑者に消費者金融からの借金があった場合です。
犯行動機の裏付けのために、消費者金融に連絡をしてくるのです。警察はまず電話で逮捕した容疑者が会員にいるかどうかを確認し、いるなら照会状を持って来店します。そして、消費者金融に照会状を記入してもらうのです。
警察から電話を受けると、正直ショックです。借金の返済に窮して犯罪に走る人は多いですよね。消費者金融で働く者としては、あまり気持ちの良い話ではありません。
それに、逮捕されたということは、もう回収不能です。牢屋まで行って取り立てることはできません。
本人の身内などからお金を受け取るわけにはいけませんので、貸したお金はもう返ってきません。
貸したお金が返ってこないと、被害届を警察に出すこともできません。10万円盗まれても、10万円貸したお金が返ってこなくても被害の程度は同じです。でも、貸した方はもう戻ってこないのです。
警察から電話がかかってきた時点で、消費者金融は被害者になり、泣き寝入りするしかありません。消費者金融のせいで犯罪が増えたという人がいますが、消費者金融も被害者なのです。
まあ、そんな人にお金を貸したのですから、自業自得だとも言えますけどね。