債務整理で大混雑する
改正貸金業法の総量規制が行われると、年収の3分の1を超える借入は一切できなくなります。
これは、消費者金融だけでなく、クレジットカードのキャッシングも含まれます。
年収が400万円の人で約133万円、年収が500万円の人で約167万円しか借入できないとなれば、現在多重債務者という人のほとんどが一斉に借入ストップになるということです。
複数の借金がある場合には、その中で上手くやりくりすれば意外と破綻しないで騙し騙しですが生活を守ることができます。
また、いくら借金が多くなっても、借金人生が長くなればなるほど返済実績がついていきますので、たくさん借入できるようになっていきます。
上手くやりくりしていれば、やがて利用限度額が増え、またやりくりが楽になるのです。
しかし、総量規制が始まれば、もうそう言ったやりくりができなくなりますので、返済に窮してしまう人が大勢出ると予想できます。
返済に窮した人は債務整理をすることになりますが、総量規制で一斉にみんなが債務整理に走れば、当然弁護士や司法書士はパンク状態になります。
そうなると、債務整理でかなり待たされる可能性が高いですし、下手をしたら受任を断られる可能性もでてくるでしょう。
総量規制が始まった後は、今よりも格段に債務整理の件数が増えることは明白なので、どうせなら少し早目に決断して、先に債務整理を始めるのが良いでしょう。