本当の意味で債務者のために
弁護士の中には実に不快な人がいると思います。日頃からニュースに目を通す人なら、そのように思うこともあるのではないでしょうか。
弁護士は、刑事事件において、加害者の利益のみを追求してその弁護をする者であるのはわかりますが、被害者の思いを踏みにじるような言動が非常に多いと思います。
無闇に裁判を長引かせるような時間稼ぎに終始したり、わけのわからない理論を展開したりと、とにかく加害者の罪を軽くするように努力しています。
債務整理をする弁護士にもこれは同じようなことが言え、依頼者である債務者の利益のみを考えて行動するのが普通となっています。
でも、私が消費者金融業者で勤務していた頃に出会った弁護士の中には、少し違った考えや行動をする弁護士もいました。
例えば、安易に自己破産をしても、全然本人のためにならないと考える弁護士です。確かに、安易に自己破産してしまい、再び借金に走る人も多いです。
借金は絶対に返済しなければいけないものだとして、苦労しながらも返済をしていけば、その人はもう借金を繰り返すことはないはずです。
そう考えると、安易な自己破産よりも、任意整理で頑張って返済させるほうが依頼者本人のためになると思います。
依頼者の身内にお金を出してもらい、それで借金を清算し、その後は身内に借金を返済させていくという方法をとった弁護士がいました。個人的にはとても立派な人だと思います。
刑事事件でも、罪が軽くなるなら何でもするのではなく、本当に加害者のことを考えれば、潔く罪を認めさせ、自分の犯した罪の重さを償わせることが1番ではないでしょうか。
近年では、安易に自己破産させる弁護士、決して罪を認めさせない弁護士が増えてきましたので、とても残念です。