忙しい弁護士
消費者金融業者で働いているときには、弁護士や司法書士を相手に和解交渉を担当していた時期がありました。
弁護士や司法書士との和解交渉をする中で、こんな弁護士に依頼した債務者はかわいそうだなと思ったのが、とにかく多忙な弁護士です。
弁護士には非常に多忙な人が多いと言われていますが、それならそれで、依頼を断れば良いと思ってしまいます。
時間がなくてできないような依頼まで引き受けてしまうと、仕事がまったくはかどりまらないと思います。これは交渉相手である債権者にも失礼ですし、依頼した債務者に対しても失礼だと思います。
弁護士の中には、常識的に考えれば1日もあれば終わるようなことでも、数ヶ月経ってもまだ終わらないという弁護士がいます。
これは、その弁護士の能力がどうという話ではなく、たんに忙しいから手付かずで放置されているにすぎません。
任意整理では、債務状況を調査した後、弁護士から和解案を提示するのが一般的ですが、和解案を半年経っても提示してこない弁護士もたまにいました。
債権届けを出さない債権者がいるということもあるかもしれませんが、それなら債権届けを出さない相手に対して相応の督促をするべきだと思います。
依頼した債務者としても、半年や1年間放置され、結局は債権者に訴訟されて多額の遅延損害金を請求されたなんてことになれば、何のために依頼したのかよくわかりませんよね。