隠し事は絶対にしない
多重債務者になる人の中には、妙にプライドが高かったり、とてもズボラな性格の人がいます。そうした人は、債務整理を依頼した弁護士や司法書士にも隠し事をしたり、嘘をついたり、話忘れたりすることがあります。
弁護士や司法書士にする隠し事で1番多いのは、借入の件です。債務整理をするなら、すべての借入を弁護士や司法書士に包み隠さず提示する必要があります。
例えば、自己破産や個人再生などの裁判所での手続きにしても、少しでも債務を隠していることがわかれば、手続きが中止になってしまいます。
弁護士や司法書士にとっても、すべての債務を把握しなければ、どういった方向で債務整理をしたらよいのかがわかりません。
しかし、債務者の中には、すべての借入先を打ち明けてしまうと、今後自由に使えるお金がなくなってしまうということで、借入先を1件隠しておいて、後から利用しようと考える人がいるのです。
これまで、貸金業者を利用してお金を自由自在に動かしてきた人にとっては、突然それが利用できなくなると、とても不便に感じるからなのでしょう。
でも、弁護士や司法書士に債務整理を依頼するなら、隠し事は絶対にしてはいけません。隠し事をしても結局は後から知られることになり、債務整理が失敗することにもなるからです。
弁護士や司法書士は、依頼者との信頼関係をとても重要視しますので、その信頼を裏切るようなことをしてはいけません。
こいつは信頼することができないなと相手に思われれば、辞任されることもあるでしょう。