近所の弁護士に相談する
借金のことで困ったから、弁護士に相談したいという人は多いと思います。でも、どうやって弁護士を見つけて、どうやって弁護士に相談するのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
何十年も前だと、いきなり弁護士事務所に行っても追い返されていましたし、いきなり電話をしても取り合ってくれないということもしばしばありました。
弁護士は老舗の料亭のように、紹介者がいなければ依頼は受けないというところだったのです。何でも選ばずに依頼を受けていれば、当然悪い人の依頼も受けることになります。
そうすると、ポリシーも何もなくなってしまいますし、自分のしたくない仕事もしなくてはいけません。悪い人の依頼を受けて仕事をすることで、評判が悪くなって仕事がこなくなるということもあります。
そうしたリスクを回避するために、紹介者のない依頼者はお断りとする弁護士が多かったのです。
しかし、時代は変わり、今は紹介者などいなくても、多くの弁護士が初対面の人でも依頼を受けています。弁護士もサービス業化しているのでしょう。
そのため、面識はないが、近所に事務所を構えている弁護士に予約の電話をしても、断られることはほとんどないと思います。
断るとしたら相当多忙で依頼を受けられないというときぐらいで、そのときでも、他の適任な弁護士を紹介してくれると思います。
弁護士に債務整理を依頼すると、何回かその弁護士事務所を訪れることになります。あまり遠方の弁護士だと行くのが負担になりますので、その点では近所の弁護士は良いと思います。
また、何かあったときには、すぐに駆けつけることができるというのも安心だと思います。
ただ、多くの過払い金を得たいという場合や、債権者に損害賠償請求をしたいといった場合など、ある程度債務整理に精通した弁護士のほうが良いというときには、近所というだけで選任するのは止めたほうが良いでしょう。