司法書士の苦情増加
毎日新聞にこんな記事が掲載された。
「<司法書士>広告急増、苦情も…日司連、ガイドライン検討」
記事によると、司法書士の過払い金の返還をアピールする広告が東京や大阪などで急増して、各地の司法書士会に「事実と広告が違う」といった苦情が多数寄せられているとのことです。
最近電車内や雑誌、新聞、フリーペーパーなどには司法書士の「過払い金を取り戻します」などといった広告が確かに目につきます。
司法書士の中には、過払い金を取り戻して喜ぶ依頼者のコメントを紹介したり、どれだけの過払い金を当事務所では取り戻しているのかといった実績を載せているところもあるようです。
司法書士にとって過払い金の返還請求は楽して儲ける最高のネタであり、それに群がっているということです。
ただ広告を出すだけなら問題ないのですが、司法書士同士が依頼者を奪い合うあまり、事実とは反する過剰な広告を出すところが増えてきたというのが問題にされています。
「相談実績年間1万件」や「過払い金の返還請求をしないと大損だ」などといった事実に反する広告は、当然許されるものではありません。
司法書士会の中にはすでに実態調査を開始しているところもあるようで、日本司法書士会連合会では広告のガイドラインも検討しているとのことです。