
すぐに辞任すると言う弁護士
債務者は今の苦しい状況から救ってくれるということで、弁護士のことを神様のように思うようですが、弁護士も1人の普通の人間だということをよく覚えておきましょう。
仕事熱心な弁護士もいれば、怠慢な弁護士だっています。弁護士でも間違いをしますし、弁護士の言うことや判断が必ずしも正しいとは言えません。
私が消費者金融に勤務しているときに顧客から受けた相談の中には、弁護士のことも何件かありました。
弁護士にもいろいろな人がいますが、概ねお金には困ったことがないという人ではないでしょうか。そのため、お金に困っている債務者のことをまるで理解していない弁護士も中にはいるようです。
弁護士に債務整理を依頼してそれを受任してもらうには、基本的には着手金を支払う必要があります。弁護士業は決してボランティアではありませんので当然です。
アメリカの弁護士はすぐに訴訟を起こそうと言うそうですが、これは依頼者のためではなく、金儲けのためです。
日本の弁護士はアメリカほど利益優先ではありませんが、中には利益を優先する弁護士もいることを覚えておきましょう。
顧客からの弁護士についての相談で多かったのは、「すぐに弁護士が辞任する」と言うものでした。依頼料を期日までに支払えないなら、辞任するということです。
借金の返済もできないのに、弁護士への支払いをきちんとしろというのが間違いです。
弁護士に債務整理の途中で辞任されると、すでに支払いを終えた着手金などは払い損となってしまいます。
辞任になれば、また新たな弁護士に依頼しなくてはならず、その場合にはまた着手金が必要となってきます。お金がないから債務整理をするのに、お金ばかり使っていますよね。

