ブラックを気にしない事業資金の融資
申込者がブラックリストであっても、気にしないで融資しているところがあります。
それは国民生活金融公庫の事業者向け運転資金貸付や、都道府県の信用保証協会付き融資などの、事業者向けの公的なローンです。
公的な事業者向けローンのほとんどでは、信用情報機関で申込者を照会していません。
その代わり、申込者の近年の財務状況や事業計画、資金の使い道、経営者としての資質などで審査しているのです。
過去に信用事故があったかどうかよりも、その人に返済できるだけの資力があるのか、融資した資金を有効に活用して利益を上げられるのかが重要ということです。
去年債務整理を済ましたある事業者が、今年融資を受けられたという話も聞いたことがあります。
債務整理をしたときに危機的な状況だったとしても、債務整理を済ませた後の経営が上手くいけば、融資を受けられる可能性があるのです。
ただ、公的な事業者向け融資は、金利も低くて審査も厳しいのが普通です。事業計画や資金面に難があり、融資を断られることも多くなります。
そんなとき、やっぱりブラックだから無理なのだと思ってしまいがちですが、実はブラックが原因で融資を断られていたわけではないのです。
問題点を担当者に聞いて諦めずに改善していけば、そのうち融資を受けられるようになるはずです。