自社ブラックならその業者では一生無理
ブラックリストとは、金融機関が加盟している信用情報機関に債務整理や長期延滞などの事故情報が登録されることを一般的に指します。
1社の金融機関が事故情報を登録すると、その信用情報機関に加盟している他の金融機関でも、事故情報を共有することができるため、俗にブラックリストと言われているのです。
それから、信用情報機関に登録された事故情報は、3年から10年もすれば消えます。ずっとその情報を残すと、情報が膨大になってシステム上管理できないからです。
でも、金融機関が自社で独自に作成しているブラックリストについては、何年か経ったら消去されるというものではありません。
金融機関にもいろいろなところがありますので一概には言えませんが、ほとんどの金融機関では自社で作成したブラックリストの名簿を削除していくことはないはずです。
つまり、自分が債務整理や長期延滞などで迷惑をかけた金融機関については、その後10年経っても20年経っても利用することはできないということです。
信用情報機関で登録された事故情報は消えても、金融機関が自社で作成したブラックリストからは削除されませんので、覚えておいてください。
私が消費者金融業者で勤務しているときにも、債務整理をした人からの融資申込はいくつかありました。
自己破産者からは少ないですが、特定調停や個人再生をした人からの申込は多かったです。
また、自社のブラックリストは信用情報機関の事故情報よりももっと幅広く事故としていました。
返済が遅れがちな人、高齢な人、家族が代払いした人、解約して一括返済させた人など、ブラックリスト入りの条件はいくつもありました。