奨学金延滞もブラックリストに
2008年12月、奨学金を生活資金や授業料などの名目で学生に貸付している日本学生支援機構は、奨学金滞納者の延滞情報を信用情報機関に報告することを決定しました。
奨学金の滞納者は年々増加している状況で、2007年度には約660億円にもなるということです。
そうした状況を打破しようと、日本学生支援機構は思い切った手に出たわけですが、これで多少は奨学金の滞納が減りそうな気がします。
信用情報機関に奨学金滞納者の情報が報告されると、滞納者はクレジットカードや各種ローンを申込む際に、申込先である金融機関に奨学金の滞納が知られることになります。
金融機関側が奨学金の滞納をどう扱うかは想像するしかありませんが、おそらくブラック情報として扱ってくるでしょう。
奨学金を返さないような人は、しっかりとこちらの返済をしてくれるか疑わしいとなるからです。疑わしくはアウトにするというのは金融業界の通例です。
まあ、奨学金も返済していない人が、クレジットカードでバンバン買い物をしたり、消費者金融からお金を借りて遊び金にするといったことは、常識的におかしいですよね。
まずはしっかりと奨学金を返済し終えてから、こちらに来てくださいといった感じに金融機関側はなりそうです。
今まで奨学金を滞納しても信用情報にそれが載ることはありませんでした。でも、本来はそれがおかしいですよね。奨学金も貸付行為以外何ものでもないのですから。