延滞は延滞料が損
延滞すれば何が嫌かと言えば延滞料です。ただし、多重債務者になってくるとこの延滞料が気にならなくなってきます。
延滞料が気にならない人は延滞すれば何が嫌かと言えば、貸金業者からの督促になります。
督促は「お金を早く支払え」というものなので、督促される側は決して心地よいものではないですよね。
でも、なぜ延滞料が気にならないのでしょうか?
それは、金利についての感覚が多重債務を背負うことで麻痺してしまうからです。
貸金業者から借金をすれば金利が発生するのは誰でも知っていることです。しかし、借金の件数が多くなると、支払う金利のことよりも返済のことに気をとられるようになります。
今月の返済をどう乗り切ろうかと、そればかりを考えてしまい、金利のことなどどうでもよくなってしまうのです。
現在の大手消費者金融の貸出金利は、10万円以上100万円未満で年率18%になります。一方の延滞利率はその1.46倍の年率26.28%と定めるところが多いです。
利息制限法で定める法定利率の1.46倍までの延滞利率が法律で認められていますので、その最大を設定するのが一般的なのです。
年率18%と年率26.28%の金利差は年率8.28%になります。
これを高いか低いかはケースバイケースになりますが、借金するほどお金に困っているのなら、決して侮ってはならない数字です。
もともと、延滞利率が定められているのは、延滞者にペナルティを課す為です。
ペナルティは痛いからペナルティになるのであって、延滞料が痛いから利用者は延滞しないように気をつけるのです。
延滞料は本当に無駄な支払いであり、損以外何ものでもありません。貸金業者を利用するなら、延滞には十分気をつけたほうが良いでしょう。