1週間後に支払うに対して今日中に払えは矛盾している
日本人は本当に真面目というのか、命令に対して素直に従います。
私が勤めていた消費者金融では複数の店舗がありましたが、1店舗で複数の督促担当者がいる支店もありました。
私も複数の督促担当者がいる支店では働いていたことがありますが、他の従業員は本当に命令に対して従順でした。
例えば、延滞者に「1週間後に支払いします」と言われたときでも、「それは無理です。今日中に入金してください」と言うのです。
上司からそのように言えと言われていますので、それは仕方がないことなのかもしれませんが、1週間後しか支払えないからそう言っているのに、今日中に支払えとは矛盾しています。
延滞者からすれば、今日中に支払いができるなら言っているのにとなりますよね。
確かに延滞しているほうが悪いです。でも、それを悪い悪いと言っても始まりませんよね。いかにそれをカバーするかが大事で、その人はなんとか1週間後に都合をつけたわけです。
それを無理ですと言われるのですからかわいそうですよね。無理な話をしているのは延滞者ではなく、督促担当者です。
1週間後に支払うことが貸金業者にとって無理な話だとはとても思えませんし、事実全然無理な話ではありません。
これは延滞者を教育するという趣旨なのですが、私自身は違和感を感じてあまりそういった督促方法に従いませんでした。
今日中に支払えと言われた延滞者で、頑張って今日中に支払いをする人もいます。でも、大半が1週間後の支払いになります。
延滞者はもう2度とあの貸金業者には延滞しないようにしようと考え、次からは他社よりも優先して支払いをするようになるとのことですが、客商売としてその考え方はどうかと思います。