最悪金利さえ支払えば黙認される
貸金業者からお金を借りるときには、毎月末日までに1万円を36回支払うというように、毎月の最低返済額と支払い回数が決められるのが普通です。
契約では支払期日までにいくらを支払うとなっていますが、どうしてもお金がないときには、最悪金利さえ支払えば貸金業者は何も言ってこなくなります。
すべての貸金業者がとは言いませんが、多くの貸金業者がその月の金利さえ入金確認できれば、延滞を黙認しているのです。
私も延滞者から支払いについての相談を受けたとき、「せめて利息分だけでも入金してほしい」とよく言っていました。
貸金業者の利益は金利分になりますので、金利さえ支払ってもらえば計画されている収益をあげることができます。
仮に利用者の全員がその月の金利を支払わなかったとしたら、貸金業者は赤字になり、たちまち経営が成り立たなくなってしまいます。
逆に利用者の全員がその月の金利を支払えば、たとえ元金が少しも減らなくても貸金業者の経営にはまったく影響しません。
それに、元金が入金されないということは、貸付残高が減らないということになり、貸金業者にとってはプラスになります。
貸金業者は貸付残高が減ることで収益が下がりますので、利用者が金利のみの支払いをすることは実は願ったりかなったりなのです。
貸金業者にとっての最良の利用者とは、毎回金利だけ支払い、元金を少しも減らさない人になるのです。
そのため、延滞者は最悪金利さえ支払えば、貸金業者から文句を言われることは少ないはずです。