督促がなければどうなるか

元消費者金融マンが語る【借金返済のいろは】TOP > 延滞について > 督促がなければどうなるか

督促がなければどうなるか

私の勤務していた消費者金融で一時人手不足になり、ある支店で督促する人が足りなくなったことがあります。

人手不足で督促に手が回りませんでしたので、その間は督促を全くしなかったのです。

延滞した人には督促をするのが常識ですが、では、督促をしなかったらどうなると思いますか?

延滞者は支払いをしないと思いますか?

督促をしないと、入金しない延滞者はやはり増えました

多いのはうっかり忘れの延滞者です。すでに返済期日に入金したと思い込んでいる人は、督促の電話がなければ次回支払日までそのままになってしまいます。

次回支払日にも前回入金していないことを知らなければ、未清算金が発生してしまいずっと延滞を続けてしまうこともあるでしょう。

また、督促の電話を受けて入金するのが習慣になっている延滞者も多くいます。支払期日を覚えず、督促されたら支払うということです。

督促されなければ支払わないということであり、延滞料が膨らんで後々困ることになるのは明白ですね。

他にも、入金を他人に依頼している人もいます。督促を受ければ頼んだ人が入金していないことに気がつきますが、督促がなければこれもそのままになってしまいます。

もちろん、督促なしでも入金してくる人もいます。そうした人は支払期日には間に合わなくても、自分なりに返済計画を考えている人です。

督促がなければ、うっかり忘れの人を中心に延滞料を損することになります

延滞料を支払うことで、貸金業者の利用をやめようと考える人もいるでしょう。そうなると、貸金業者にも痛手となります。借り手と貸し手の双方にとって、督促はあったほうが良いということですね。

無論、違法な督促が許されても良いということではありません。

 

 

関連記事

  1. 消費者金融の利用者の5人に1人が延滞
  2. 借り換えは延滞する前にする
  3. 返済金の猶予措置
  4. リストラでピンチのときの延滞回避法
  5. 社員が延滞したと請求されたら
  6. 生活保護の受給は延滞の理由にはならない
  7. 延滞を理由に違法な担保を渡さない
  8. 白紙委任状と印鑑証明書の要求には応じない
  9. 悪質な取立の損害賠償が認められる例
  10. 返済計画を立てなければ延滞する