督促担当者と回収担当者
延滞者が接することになる相手には、督促担当者と回収担当者の2種類があります。
貸金業者は長期延滞者に対しては、督促業務の強化をしていくのが普通です。
長期延滞者に対しては今までのソフトな督促では回収が期待できないということで、厳しい督促に移行していくということです。
また、それは督促から取立てに変わるということでもあります。
督促は、相手が支払いをするように促すことです。しかし、取立ては相手に支払いを促すのではなく、回収することを目的としてなされる行為になります。
一般的に、督促担当者と回収担当者は別です。督促担当者は多くの延滞者に連絡をつけていくことを仕事としますが、回収担当者はできるだけ多くの金額を回収することを仕事とします。
両社が配属されている部署も違います。督促担当者は各支店に配属されていることが多く、回収担当者は管理センターなどの回収専門部署に配属されていることが多いです。
回収担当者は電話や通知だけではなく、集金業務を行う場合が多く、貸金業者によっては強制執行を行っているところもあるでしょう。
実際、私は支店で督促担当者をしたこともありますし、管理センターで回収担当者をしたこともあります。
督促担当者では、延滞者は延滞を解消してもらえばまた貸付をすることになりますので、またご利用くださいといった感じで接します。
しかし、回収担当者では、延滞者からは回収するのみで、もう2度と利用しないでくださいといった感じで接することになります。
貸金業者にもいろいろありますので、督促担当者と回収担当者が同じという場合や、そもそもそういった隔てがないという場合もあるでしょう。
しかし、ほとんどの貸金業者では、この2つを分けています。