できるだけ全借入先に入金する
延滞者の中には、あっちの貸金業者には支払いをして、こっちの貸金業者には支払いをしない人がいます。
借入件数が5件あり、そのうち1件だけが毎回延滞していたり、1件だけ支払いが滞っていたりすることもよくあります。
手元に現金が5万円あった場合で、A社に3万円、B社に1万円、C社に1万円、D社に5000円を今月支払わなくてはならないとします。
今月支払わなくてはならないのは4社で合計5万5000円です。でも、手元には5万円しかありませんから5000円足りません。
ここで多くの延滞者は、A社とB社、C社に支払いをして、D社には支払いしないという行動をとってしまいます。
4社中1社が延滞となりますが、残りの3社は延滞になりませんので良しとしてしまうのです。
しかし、D社にしてみれば面白くありません。D社は個人信用情報機関で照会すれば、自分のところだけが延滞しているのを知ります。
なぜ、うちだけに支払いをしないのかとなってしまいますよね。
これは、D社との関係を悪化させることになりますので、できれば避けたほうが良いでしょう。
この場合なら、A社に2万5000円、B社に1万円、C社に1万円、D社に5000円を支払うのがベストでしょう。
A社が延滞となってしまいますが、まったく入金がゼロというわけではありませんので、入金の意思表示はされています。
まったく入金がゼロだと、もう支払いをしてこないかもしれないとなりますが、少しでも入金しておけばそうは思われないのです。
同じ延滞でも、5000円の約束で入金がゼロのD社と3万円の約束で2万5000円の入金だったA社とでは、全然意味が違ってきます。