利益至上主義に走る会社と社員
全てのとは言いませんが、消費者金融業者の多くが利益至上主義だと思います。会社の方針は、そのままそこで働く社員の異常な行動に写し出されることがあり、消費者金融業界に暗い影を落としています。
消費者金融では、そうした利益至上主義のために、各支店ごとに数字目標を設定し、その達成度によって給料が変動する方式をとっていることが多いと聞きます。
この方式自体は営業職や販売職など、他の業界では常識であり、この方式が悪いと言うわけではありません。
しかし、お金を貸して返してもらうという消費者金融においては、必ずしも健全に行われるとは言えないのです。
消費者金融で働く人に話を聞いたところでは、支店の貸付目標を達成しなければ大きく給料が下がることから、本来であれば貸付審査でお断りする人に対しても、数字のために貸付をすることがあるそうです。
信用度の低い人への貸付は過剰貸付になり、多重債務者や破産者の増加を引き起こしていますよね。さらに、そのことが会社に知られないように、その申込者の給料明細などを改ざんすることもあるというのです。
また、債権の回収においては回収率で給料が査定されるため、そのことが行き過ぎた督促行為へと繋がっているそうです。
ときには、自分たちの財布からお金を取り出し、それを長期延滞者の入金として処理することもあるようで、そのときは自分のお金が減っても、その分以上に給料が高くなりますし、出世もできるということなのです。
こういうことはホステスやエステ、生命保険など厳しい営業を強いられる業界に起こることでもありますが、消費者金融の場合には顧客に大きな迷惑をかけると思います。
こうした利益至上主義は、消費者金融業界としては改善していかなければいけないと思います。