上限金利の引き下げが続々
法律で消費者金融の上限金利が引き下げられることはすでに決まっています。その引き下げられることが決まった日から、大手や準大手の消費者金融業者では、続々と自主的に金利を引き下げています。
どうせ後々金利を引き下げなければいけないのなら、前倒しで金利を下げ、それによって優良顧客を囲い込もうという狙いが、大手や準大手の消費者金融業者にはあると思います。
また、最高裁判所の判決によって、利息制限法で定める上限金利を超えた分の利息は、それが出資法に違反していなくても無効であり、返還を求められればそれに応じなければならないとされました。
この判決によって、どうせ高い金利で契約しても、後から無効だと言われれば無効になってしまうのなら、最初から確実に有効な金利で契約しようという考えもあると思います。
さらに、クレサラ系弁護士が、高金利で営業する消費者金融業者のことを散々違法営業だと社会に訴えていますので、それを鵜呑みにする一般消費者が多いということで、企業イメージを考えての措置でもあると思います。
2008年6月現在で、大手と呼ばれる消費者金融業者は、全てが利息制限法で定める上限金利で営業しています。
随時準大手もそれに続いているという状態で、これから新たに借金をしようとする人や、借金を借り替えたいという人は、これまでよりも低い金利で融資を受けることができると思います。
ただ、金利が下がったということは、それだけその消費者金融業者は審査基準を厳しくしたと考えてください。
信用リスクの高い人は、すでに大手の消費者金融業者からの融資は受けられなくなっていると思いますので、注意したほうが良いでしょう。
ちなみに、経済基盤の弱い中小の消費者金融業者では、依然として利息制限法の上限を超える金利での営業をしていますし、実際に規制がかかるまでは今の状態を続けると思います。