JCFAの役割
1969年、大阪を基盤にしていた11の消費者金融業者が集まり、日本消費者金融協会(JCFA)を設立しました。
日本消費者金融協会は、消費者金融業者が健全に営業をしていくための管理と自主規制を設け、著しい消費者金融業界の発展を助けた任意団体になります。
消費者金融業者への教育として各種の研修を実施し、多重債務者の救済活動にも力を入れ、日本消費者金融協会は多くの消費者金融業者を会員としていくのです。
消費者金融の健全な発展に大きな影響を及ぼした日本消費者金融協会ですが、その活動の中で最も重要となったのが、個人信用情報機関の設立だったと思います。
個人信用情報機関の設立によって、融資申込者の他社での貸付情報や延滞情報を共有することができるようになったわけですが、これは貸付審査や債権管理の両方にとってとてもプラスになることでした。
個人信用情報機関の存在は、それを利用する消費者金融業者だけでなく、お客であるお金を借りる側にも大きなメリットがあると思います。
自分が信用できる人間かどうかを、消費者金融にわかってもらうことは実に難しいことですが、この個人信用情報機関はそれを証明してくれるものなのです。
また、過剰貸付や無理な貸付の抑制にもなり、健全な消費者金融業界を作り上げるためには、個人信用情報機関はなくてはならなかったものだと思います。
そして、個人信用情報機関はその後も取り扱い情報を健全に扱えるように尽力し、個人情報保護法などにも上手に対応していき、今に至るのです。