日本貸金業協会
消費者金融業界には、日本消費者金融協会や消費者金融連絡会といった任意団体がありますが、それらはあくまでも消費者金融業者の作った団体であり、消費者金融業界の利益に繋がることしか行いません。
そこで、2007年12月に内閣総理大臣の認可法人として設立されたのが日本貸金業協会です。
日本貸金業協会の公益理事は、消費者団体、経済団体、学識経験者で構成されていますので、そこから生まれた意見は単なる貸金業者から出た意見ではなく、様々な角度から検討された意見だということです。
日本貸金業協会は、これまでのような身内的な団体ではなく、どちらかと言えば消費者の立場に立った団体になると思います。
さらに、日本貸金業協会は消費者金融という分野に限らず、クレジットや信販会社なども含めた貸金業者全体の発展を目指して設立されたものになります。
マスコミからの批判や国による規制、過払い金返還請求によるクレサラ系弁護士の集中打など、どうしても将来に明るいビジョンを描けない消費者金融業界にとっては、この日本貸金業協会の存在は唯一の頼み綱と言えるのかもしれません。
ちなみに、これまでその役割を担ってきた日本消費者金融協会は、すでにその存在意義を失い、各地域ごとに存在していたのが、続々と解散へと追い込まれています。
もはや、消費者金融業界のみの意見には、誰も耳を傾けなくなったということでしょう。