規制だらけの業界
消費者金融業界ほど規制の多い業界はないと思います。特に消費者金融の督促業務については、こと細かく禁止事項が作成されています。
督促をする時間帯や1日にできる督促の電話回数、督促状発送の頻度などまで決められているのです。このことを知っている利用者はなかなかいないと思います。
昔はそこまで細かい督促規制はなく、督促の時間帯や暴力的な言動をしないなど、最低限の決まりごとだけでした。後は督促者自身の常識に照らして考えれば、わかるだろうという感じだったのです。
それが今回の貸金業法の改正によって、かなり具体的で細かくなったのです。親族の冠婚葬祭や年末年始、入院時なども督促が禁止されましたが、こんなことでも規制しなければいけないというのは、情けないですよね。
常識で考えれば、年末年始に督促などしないと思います。それは督促ではなくただの嫌がらせで、督促をさせられる消費者金融の社員もかわいそうです。
ただ、そうしたことまで規制しなければいけなかったとすると、消費者金融業界も大いに反省するべきだと思います。
督促の担当者は自分の会社の利益を重視する前に、人間としての常識を身につけるべきだと思います。
まあ、そういった行為を消費者金融業者の社員が独自の判断で行っていたとは考えられませんので、上からの命令だとは思いますが、そこでNOと言える人間であってほしいと思います。
それにしても、規制しなければ自浄能力がないというのは、何とも情けない業界です。