利用者が求めること、業界の進む道
消費者金融業界では、様々な世間の声を受け止めて、これまでもいろいろな改革行なってきました。上限金利の引き下げや過払い金の返還請求についても、世論が後押しをした感があります。
マスコミで過酷な取立て行為が報道されるたびに、取立て方法についての規制が厳しくなっているのも、その1例だと思います。
しかし、実はそうした世間の声は、消費者金融を利用しない人や、間違った利用の仕方をしてしまった人たちの声だと思います。
実際に消費者金融を利用している人の声は、そうした世間に溢れている声とは少し違うような気がします。
消費者金融を利用している人が思うことは、もっと審査基準を緩くしてほしいということではないでしょうか。
消費者金融を利用している人の多くは、借金を借金で回すという行為を繰り返し、その中で何とか立ち直るきっかけを待っている人たちだと思います。
そうした人たちは、金利がどうとか、取立て行為がどうとか、そういったことには興味がなく、困ったときにいかに貸してくれるところがあるかどうかだと思います。
消費者金融から借りられなければ、ヤミ金融に走るしかありません。
破産すれば良いと思うかも知れませんが、破産するにはお金が必要ですし、破産後にお金が借りられなければ、生活を維持することができないという人も多いと思います。
消費者金融を利用している人の気持ちは利用しない人にはなかなかわかりにくいと思いますが、要は彼らには消費者金融が必要だということです。
利用者が求めることは、いつでも貸してくれるところだと思います。しかし、消費者金融業界は、一昔前と比べると随分審査基準を厳しくしています。
利用者の望むものとは全く逆の方向に進んでいる業界というのは、何かとても違和感がありますよね。