むじんくんの成功
いまでこそ、お金を借りるのに自動契約機は常識となっていますが、昔は一般消費者の中に自動契約機という概念がなく、自動契約機を設置してもそれを利用する人はほとんどいませんでした。
自動契約機はむじんくんと名づけられましたが、その名前通り、設置当初は誰も利用する人がいないため、無人の状態が続いたそうです。
むじんくんは設置から半年ほど利用する人がほとんどなく、社内においても邪魔者扱いされる不遇の時代があったそうです。
しかし、真新しさが徐々に評判となってテレビや新聞などのメディアで紹介されると、その後は社会現象になるほどの爆発的にヒットすることになります。
社会現象となったむじんくんは、設置している店舗の前に長蛇の列を作るほどの人気になり、評判が評判を呼ぶといった状況になったのです。
店頭でお金を借りるよりも自動契約機でお金を借りるほうが、心理的負担が少ないのは一目瞭然で、むじんくんはそうした一般消費者のニーズに見事に応えたということです。
また、むじんくんのテレビCМは当時話題にもなり、「ららら、むじんくん、ららら、むじんくん」という歌を知っている人はとても多いと思います。
むじんくんが成功すると、後は二番煎じとばかりに他社が追従していきます。それによって、自動契約機はさらに爆発的に普及していくことになります。
今ではお金を借りるのは自動契約機でというのが常識となり、消費者金融にとっては新規顧客獲得の大切な武器となっています。
それほど、むじんくんの成功は消費者金融業界に衝撃を与え、むじんくんの成功があったからこそ、現在のような大きな市場を形成することができたと思います。