消費者金融年表後期
1987年11月、出資法の貸付上限金利が年率73%から年率54.75%に引き下げられます。さらに、1991年11月には年率40.004%まで引き下げられることになります。
そして1993年7月、消費者金融業界にとって大きな1歩となる出来事が起こります。それが、自動契約機の登場です。
自動契約機の登場によって、消費者金融を利用する人が爆発的に増えることになります。
急速に発展した消費者金融業界では、1996年9月にアコム、プロミス、三洋信販が、1998年12月に武富士が東証1部に上場を果たし、さらなる拡大路線に移ることになります。
しかし1999年、順調な業界に大打撃を与えることになる商工ローン問題が勃発します。商工ローン問題により、消費者金融業界はマスコミに激しく非難されることになります。
そうした流れを受け、2000年6月、貸付上限金利が年率40.004%から年率29.2%に引き下げられることになるのです。
その後、2000年5月にプロミスが旧三和銀行と、2001年8月にアイフルが住友信託銀行と、アコムが東京三菱銀行と、2004年6月にはプロミスと三井住友フィナンシャルグループと提携していきます。
資本を増強することでさらに市場を拡大していく消費者金融業界ですが、市場の拡大とともに自己破産者や多重債務者が急増していくことになります。
そして、多重債務者問題を解決するため、2006年12月、改正貸金業法が成立して、上限金利の引き下げと総量規制などが今後段階的に進められることになりました。
この改正貸金業法の成立を機に、消費者金融業界は業界再編に突入しています。