専業では生き残れない
消費者金融を営む経営者が口を揃えて言うことは、消費者金融という専業では今後は生き残れないということです。
これまでは、消費者金融が1番収益が高い金融業態でした。クレジットカードや信販、銀行よりも金利が高いので当然ですよね。
しかし、今後の法改正による上限金利の引き下げで、これまで消費者金融が金利が高く、次にクレジットカード、そして信販、最後が銀行という順に金利が低くなっていた時代が終わると言われています。
消費者金融がぐっと金利を下げることは決まっていますが、他のクレジットカードや信販、銀行では、これ以上金利を下げることはほとんど不可能だと思います。
これ以上金利を下げれば、それだけ対象を優良顧客だけに絞らなくてはいけませんし、そうでなくても収益が圧迫されてしまうからです。
消費者金融が生き残るためには、収益の下がった消費者金融部門を何らかの方法でカバーしなければならないと思います。消費者金融という部門が縮小されることは避けられないのは経営者もわかっていると思います。
そうなると、消費者金融は専業ではなく、クレジットカードや信販といった分野に進出してくるのは間違いないと思います。
今後は消費者金融とクレジットや信販の垣根がなくなり、もしかしたら銀行も巻き込んだ壮絶な生き残り戦が繰り広げられるかもしれません。
今後10年のうちに、金融経済は大きく変化するかもしれませんね。