専業界だけでは無理
法律による規制や現在の経済環境の中、消費者金融業者は消費者金融という枠に留まっていては、恐らく生き残ることはできないと思います。
この意見は私個人というよりも、多くの経済学者や消費者金融の関係者の共通した意見になります。
消費者金融専業では限界があり、段階的に進められる貸し出し金利の引き下げや、貸付けの総量規制には対応できないと言われています。
今後、消費者金融業者は大手3、4社しか生き残れず、残りはすべて廃業に追い込まれるという声もあり、消費者金融業界としては新たな業界と連携を含め、新しい貸金業の形態を模索していくことになると思います。
すでに、大手の消費者金融業者は銀行に吸収されているところが多いですが、銀行自体が健全ではないことが多く、消費者金融業者が持つ知識や経験、ノウハウを取り入れて、健全化を目指すという見方が正確でしょう。
銀行の業務に消費者金融のノウハウが組み込まれるということで、消費者金融自体は衰退していくことになるのではないでしょうか。
また、今後の日本経済に明るい兆しが見えない状況下では、今以上に資金需要者が増えると思います。
そうした大勢の資金需要者に、今の法律では消費者金融は応えることができないわけです。今後、新しい方法が開発され、そうした資金需要者に応えられるように果たしてなるのでしょうか。
それとも、消費者金融がなくなり、資金需要者にお金が回らず、日本経済は衰退の一途を辿って行くことになるのでしょうか。