消費の低迷は消費者金融が貸さなくなったから
不景気で消費が低迷していると言われています。でも、実はその消費の低迷に、消費者金融業者の貸付審査が影響していると考えられます。
消費者金融業界が活況なときは、例えその時代が不景気の真っ只中であっても消費は落ちません。
賃金が減って家計が苦しくても、借金をして消費することができるからです。
人間は欲深い生き物で、お金がなくても消費欲というのは一向に減りません。借金をしてでも今お金を使いたいという人は多いのです。
消費者金融が審査を緩めてどんどん貸しまくっていたときには、多重債務者が急増しました。
でも、多重債務者が急増したということは、それだけお金を借りて消費に回していたということです。
最終的には金利の支払や返済のための借入を繰返すようになりますが、始めのほうに借入れたお金はどこかで消費していまよね。
債務者がどんどん借金をして消費していれば、お金の回りは良くなりますので、消費者金融が貸せば貸すほどいろいろな業界が潤っていたことになるのです。
一方、今のように消費者金融が貸付審査を厳しくして貸出を抑えていると、借金ができませんので消費に回るお金が減ります。
お金がなければ消費はできませんので、みんなが節約生活を始めることになります。
改正貸金業法の総量規制によって多くの人が借りれなくなると、それだけ消費が低迷することになると言えるのです。
借金は消費に回るということを考えると、あまり悪いことではないかもしれませんね。