
事業の多角化を目指す
年々規制が強化される消費者金融業界としては、事業の多角化を目指さなくてはいけません。
もう貸金業一本では経営が成り立たないとうことです。すでに大手の消費者金融業者では事業の多角化を始めているところもありますので、ここで紹介します。
消費者金融大手のプロミスは、中小の医療機関や介護事業者向けの診療報酬、介護報酬立て替えサービスを始めています。
これまでにも同様のサービスを行う金融機関はありましたが、消費者金融大手の参入は初めてということです。
プロミスがある程度この分野で成功するれば、他社も続々と参入してくることも予想されます。
このサービスは、国民健康保険や介護保険などの利用後、診療報酬や介護報酬の入金までには50日から60日程度かかるということを利用しています。
プロミスが医療機関や介護事業者の債権を買い取り、請求額のうち一定額を支払うようにします。
審査支払い機関が支払額を確定させた後にプロミスが支払いを受け、手数料を差し引いて医療機関や介護事業者に支払うというものです。
まあ、簡単に言ってしまえば診療報酬や介護報酬の立替サービスということです。中小の医療機関や介護事業者は資金繰りか厳しいので、そこにニーズを生み出したわけです。
今後、消費者金融市場は必ず縮小していきます。これはどうあっても避けられない事実です。消費者金融業者は生き残りをかけ、プロミスのように事業の多角化を目指すのです。

