低下する新規契約率
大手の消費者金融業者を中心に貸出金利を引き下げる動きが続いていますが、その貸出金利の引き下げにともなって、各消費者金融業者では貸付審査を厳しくしています。
もともと、日本では自己破産や個人再生の増加、多重債務者が急増したことで、大手の消費者金融業者を中心に貸付審査を厳しくする傾向がありました。
そこへ上限金利の引き下げという法改正が追い討ちをかけ、ますます貸付審査が厳しくなっているのです。
2000年の頃のアイフル、アコム、プロミスの大手3社の消費者金融業者の新規契約率は、60%から70%ぐらいでした。
それが今では50%を下回っているほどですので、どれだけ審査が厳しくなっているかがわかると思います。
ここ数年で、大手の消費者金融の貸付残高が2兆円も減少したという数字もでています。新規申込者の数はそれほど変化はなさそうなので、それだけ新規契約率が低下しているということです。
大手や準大手の消費者金融業者では、貸出金利を下げた今こそ、多くの顧客を獲得しようと躍起になっています。
新規顧客獲得のために、貸出金利を他社よりもさらに引き下げて融資するという動きもあり、さらに一層の新規契約率の低下が懸念されています。
貸出金利が下がることは借りる側にとっては嬉しい話なのですが、お金を借りにくくなるというのは、あまり嬉しい話ではないですよね。