断る勇気も必要
保証人を人から頼まれると、なかなか断れないと言う人が多くいます。特に、お世話になった人や仲の良い友人がから頼まれると、保証内容を確認しないで引き受けてしまう人が多いです。
保証人になると、絶対に支払いをしなければならないとは言い切れません。主債務者が支払いをしっかりしていれば、保証人が支払いをすることはないですよね。
そのため、まあ大丈夫だろうという程度の考えで引き受けてしまう人が多いのでしょう。
ただ、1度保証人になると、主債務が消滅しない限りはずっとその債務について保証し続けなくてはいけません。
今は良くても、主債務が数年後もまだ消滅しないということも多々ありますので、将来に対する保証というのは非情に危険なものだと認識する必要があるでしょう。
まあ大丈夫だろうという楽観的な考えや義理人情みたいなものでは、保証人を引き受けるのはお勧めできません。
保証契約はその主債務者と結ぶわけではなく、金融機関との契約になります。友達同士の約束事とは違いますので、軽はずみには引き受けられないのです。
保証人を頼まれると断り難いかもしれませんが、それを断る勇気を持つことは必要です。
債務の保証人になるということは、主債務者は多大な借金をするということでもあります。それが主債務者のためになるのかどうかはわかりません。
もしかしたら、保証人を断ることで主債務者が借金ができず、それがかえって主債務者には良かったとなることもあるかもしれません。
そう考えるようにして、断る理由を作るのもときには必要でしょう。