連帯債務との違い
連帯保証とよく似た制度に、連帯債務というものがあります。
連帯債務とは、複数の人が1つの借入について共同の借主となり、借主それぞれが債務全額の返済責任を負うというものになります。
簡単に言えば共同で借入ということですね。
これだけを聞くと、連帯保証と連帯債務の違いはわかりません。両者はほとんど同じだと言っても良いでしょう。
ただ、連帯保証の場合には、何らかの理由で主債務が無効になったときには、連帯保証債務も同様に無効となりますが、連帯債務の場合は無効にはなりません。
連帯保証はあくまでも主債務に付随した契約であり、元の契約である主債務が無効になれば無効になります。
ところが、連帯債務はそれぞれが独立した債務と認識されますので、1つの債務が無効になったからといって、他の連帯債務までが無効になることはないのです。
また、同様の観点から時効についても連帯債務では1つずつ考えます。
考え方としては、連帯保証には主債務との間に主従関係のような関係がありますが、連帯債務はそれぞれが独立しているということですね。