自己破産する理由
自己破産する理由とは、借金返済の目途がたたず、このままでは返済を続けていくことができないということ以外にはありません。
では、そういった状態になるには、どういった理由があるのでしょうか。
少し前の調査になりますが、日本弁護士連合会消費者問題対策委員会がまとめた2000年破産記録全国調査によると、生活苦・低所得で自己破産する人が全体の14.16%を占めて1番多良そうです。
自己破産と聞くと、ギャンブルや浪費が原因だと思われがちですが、実際には生活苦・低所得のために借金をして、自己破産に至るケースが1番多いのです。
つまり、生きていくために仕方なく借金をし、それでまた一層生活を厳しくして、自己破産になるのです。これは自己破産の原因が個人にあるのではなく、社会にあるとも言えるのではないでしょうか。
自己破産の理由で多いと思われていたギャンブルが2.65%、浪費が6.82%となり、世間で考えられていることとは、実際は違うことがわかります。
ちなみに、病気・医療費が7.55%もあることも、自己破産をする正当性を裏付ける結果になっています。
また、給料の減少や失業などの雇用環境の変化については、12.91%を占めています。これも個人的な責任での自己破産とは言えない思います。
このように、自己破産する理由は必ずしも本人だけの問題ではなく、社会全体としての問題が大きくかかわっているのです。