貸金業者は儲けすぎ?
過払い金を請求するのは、貸金業者が儲けすぎだからという意見があります。確かに、一部の大手貸金業者では、何百億円という利益を計上していて、儲けすぎの感があります。
しかし、一方で中小や零細の貸金業者では、経営困難のために廃業するところが多く、過払い金の請求が急増している昨今では、貸金業者の倒産も急増しています。
宣伝力や規模で劣る中小や零細の貸金業者では、優良顧客からの申し込みがほとんどありません。優良顧客は大手の貸金業者に申し込みをするからです。
零細でも大手でも金利は変わりませんので、誰だって大手で契約しますよね。法律で金利を規制しているために、中小や零細の貸金業者では、リスクに見合う金利が得られず、自転車操業状態が続いているのです。
貸金業者で儲けすぎなのは一部の大手だけだと言えます。しかし、それはどこの業界でも同じだと思います。
貸金業界全体で見れば、とても儲けすぎと言えるものではないと思います。
また、中小や零細の貸金業者の申し込み全体に対する契約率は、10%以下のところも少なくありません。これは、10人お金を借りたいと言っても、1人だけしか借りられないというのです。
それだけの需要が貸金業者にはあるのなら、もっと発展させても良いのではないのかというのが個人的な感想です。
法改正で上限金利が下がり、貸付の件数規制などが始まれば、貸金業という業界は大きく衰退すると思います。
そのことを考えると、そうなる前に今、過払い金を請求したほうが良さそうですね。