クレサラ系弁護士・司法書士の活躍
過払い金が生まれたのは、貸付金利の法規制、２つの異なる上限金利、多重債務者問題、クレサラ系弁護士・司法書士さんの活躍が背景にあると思います。
クレサラ系弁護士・司法書士の活躍については、彼らがいなければおそらく過払い金を請求して、借金苦から開放されるという現状にはなっていないと思います。
クレサラ系弁護士・司法書士とは、クレジットや消費者金融などで多重債務に陥った人を特に顧客としている弁護士さん、司法書士さんで、他の弁護士・司法書士らがその方面には消極的なのを考えると、異質な存在になります。
一般的に、多重債務者はお金がありません。そのため、多重債務者の依頼では、多くの場合で報酬が不払いになることがあります。もちろん人にもよりますで、そういった人も多いということです。
また、多重債務者の依頼は、破産や民事再生法の手続きがほとんどになりますので、機械的な作業が多く、弁護士としての能力を発揮するというものではありません。
そのため、弁護士さん・司法書士さんの中には、多重債務者の依頼を受けたくないというのが普通のことでした。その点、クレサラ系弁護士・司法書士は頑張って多重債務者の力になってきましたので、賞賛に値すると思います。
しかし、これらの仕事は営利目的でボランティアではありません。このままずるずる支払いの悪い顧客のために、ずっと儲からないというのもくやしいと思います。
そこで、彼らは過払い金ということに目をつけたのです。過払い金のすごいところは、借金苦でお金がない人に、突然お金を持たせることが可能なところです。
クレサラ系弁護士・司法書士は自分たちの報酬を依頼者の財布ではなく、貸金業者の金庫から引き出せば良いので、報酬についての心配をしなくても良いのです。さらに過払い金が大きくなれば高額な報酬を得られるというのです。
彼らの度重なる努力によって、ついにみなし弁済を認めない判決を引き出し、過払い金の請求が常識となったのです。
過払い金の総額は１０兆円とも言われています。今後、クレサレ系弁護士・司法書士の仕事がなくなることはありませんし、どんどん儲かるのです。
もちろん、こうした営利的なことだけではなく、クレサラ系弁護士・司法書士には多重債務者を救いたいという純粋な思いもあると思います。どとらにしても、クレサラ系彼らの活躍のおかげで、多くの多重債務者が救われたと思います。
