7回目の全国一斉提訴
各地方ごとにあるクレサレ系弁護士やクレサラ系司法書士の任意団体が、その地域でまとめて過払い金返還訴訟を起こすことはよくあります。地域ごとの一斉訴訟というものです。
そして、全国で一斉に同日に過払い金返還訴訟を起こすこともあります。これは各地域のクレサラ系弁護士が連携を図ったもので、実施されたときには必ず新聞などに掲載されることになります。
全国一斉提訴は、2008年11月までに全部で7回行われています。この数字が多いか少ないかは判断するのが難しいですが、貸金業者からすれば多いとなると思います。
2008年11月に行われた全国一斉提訴では、原告は14都道府県で1141人、被告となった貸金業者の数は76社です。1141人が一斉に提訴するというのは普通に考えても異常ですよね。
過払い金の返還訴訟を受けたのが76社というのも、結構すごい数字になると思います。
そして、その請求総額は、14億7380万円になります。すごい金額ですよね。この全国一斉提訴によって、14億7380万円もの過払い金が返還されるのですから、経済効果もあるかもしれません。
逆に貸金業界からすれば、とんでもない被害だと思います。何と言っても15億円近いお金が動くことになりますから。
また、過去に実施された全7回の全国一斉提訴での請求総額は、なんと271億円以上にとなっています。
これは過払い金返還請求の氷山の一角に過ぎませんので、これまでに貸金業者が返還した過払い金というのは、とんでもない金額になっていることが予想できますね。