何社でも請求できる
多重債務者になると、取引している貸金業者の数が10社以上になることもあります。また、過去に取引をしたことがある貸金業者を含めると、多い人では20社以上になることもあります。
過払い金は、過去に1度でも取引をしたことがある貸金業者からもらえるものです。もちろん、これには過払い金が発生しているという条件がつきます。
ただ、7年や10年といった長期間返済を続けていた場合には、ほとんどの貸金業者から過払い金をもらうことができると思います。
過払い金が発生している貸金業者の全てに、過払い金返還請求をすることが可能です。つまり、過払い金の請求は、何社までといった制限はなく、何社でもできるということなのです。
多重債務者として長年返済に頑張ってきた人は、10社や20社といった相手から、過払い金をもらうことができます。
1社あたり50万円の過払い金が発生していたとすれば、20社で1000万円の過払い金がもらえることになるのです。これは、本当に凄い話ですよね。
また、過払い金の請求は基本的には貸金業者ごとに行いますので、全部同時に請求することもできますし、1社1社間隔を空けて請求することもできます。
さらに、弁護士によっては過払い金が発生している貸金業者の全てを連名で被告とし、1回の訴訟提起で済ませるというケースもあります。
どちらにしても、過払い金の請求は何社でもできますので、借金の取引件数が多い人は、今は取引がなくても過去に完済した貸金業者などが漏れないよう、しっかりと自分の記憶をたどりましょう。