消費者金融にとって最も痛いのは「完済されること」
消費者金融にはいろいろな人がお金を借りにきます。人間観察の好きな人なら、こんなに楽しい職場はないかもしれません。
特に、私が勤務していた消費者金融業者は立地的に来店客が多く、受付窓口がいっぱいになるなんてことも多々ありました。
来店客の中には、家族で来店して完済する人もいました。お父さんとお母さん、それに子供を引き連れて来店するのです。
家族で来店してお金を借りる人はまずいないので、同じような顔の人がぞろぞろと来店したら、消費者金融の社員はテンションが下がります。
完済なら消費者金融は喜ぶのではと思うかもしれませんが、消費者金融は貸してナンボの商売です。完済は貸し倒れと同じぐらい痛いのです。
消費者金融を利用することは別に悪いことではないですし、利用者は成人しているのですから、親に何か言われる筋合いはないはずです。
消費者金融は別に法律を破っているわけではありません。親が出てくることではないですよね。少し恥ずかしいです。
ただ、消費者金融からすると、親の登場は必ずしもマイナスではありません。すでに本人に返済能力がなかったときには、親の存在が大変ありがたくなります。
別に親には返済義務がありませんが、子供の不始末は親が面倒をみるという姿勢は良いですよね。
中には子供が借金漬けで、返済が滞って消費者金融から追い回されていても、まったく関与しない親もいます。
まあ、本当に子供のことを考えれば関与しない方が良いでのしょうが、そんな子供に育てた親も反省した方が良いですよね。
もちろん、返済をしっかりしていて誰にも迷惑をかけていないなら、親がでてくるのは間違いです。