大手消費者金融のほうが個人情報流出の可能性が高い
消費者金融の問題点の1つに、個人情報の流出があります。私が勤務していた消費者金融はコンピュータのシステムも大手とは比べ物にならないレベルで、会員数も多くありません。
社員の数も大手とは比べ物になりませんので、悪いことをすればすぐに発覚します。扱っている個人情報も少ないので、その程度では売っても大したお金になりません。中小の消費者金融では、個人情報流出はまず起こらないと言えるでしょう。
ただ、会社ぐるみで個人情報を外部に売り飛ばしているような悪徳業者はあるかもしれません。まあ、そういったところはヤミ金融になりますので、一般の消費者金融とは別個に考える必要がありますよね。
私が勤務していた消費者金融の窓口では、顧客から「最近、変な業者からの電話が多いのですが、個人情報流出していませんよね」といった言葉をかけられることが多かったです。
中小だと管理体制が悪いと思われているのでしょうが、むしろ個人情報を流出しているのは大手のほうであり、非常に心外な思いをしました。
大手だから情報管理は大丈夫だろうと考えている人が多いようですが、これは全くの逆で、大手だからこそ内部統制ができず、扱っている情報量も多いので、流出が多くなるのです。
私が勤めていた消費者金融とだけ取引をしていたエリートサラリーマンが、「大手は情報管理が心配だから、おたくさんにしている」と言っていたのが印象的です。