
【消費者金融の律儀な客】自己破産をすることを断りにくる人
消費者金融にはいろいろな人がお金を借りにきます。人間観察の好きな人なら、こんなに楽しい職場はないかもしれません。
特に、私が勤務していた消費者金融業者は立地的に来店客が多く、受付窓口がいっぱいになるなんてことも多々ありました。
来店客の中には、自己破産をすることを断りにくる人もいました。わざわざと言うか、律儀と言うか、電話でも済ませることを来店するあたりは立派です。
自己破産で迷惑をかけてしまうことに対して、罪悪感があるのでしょう。少しでもその罪悪感をなくすために、わざわざ断りにくるのでしょうね。
ただ、自己破産することは悪いことではありません。どうにもならないことはあります。自己破産をして再出発ができるなら、するべきでしょう。
消費者金融にとって自己破産は、1番痛いというわけではありません。返済できない人に返済をさせることはかなりの労力がいります。場合によっては自己破産をしてもらったほうが良いケースもあるのです。
実際、私も顧客の状況を踏まえて、自己破産をお勧めしたことが何度もあります。借入が私のところだけなら金利をカットするなど何とでもなりますが、他社が非協力的だとどうしようもありませんよね。
また、自己破産をすることで申し訳なく思う気持ちは個人的にはありがたいと思いますが、営利企業である消費者金融業者にとってはどうでも良いことになります。
個人的には電話で用件のみを伝えれば良いと思います。謝る必要もありません。

